ドッグフードをふやかすメリット・デメリットは?正しいふやかし方を画像付きで解説

ドッグフードのふやかし方

こんにちは!INUMESHI店長のもんどです! 

先日、子犬を飼い始めたばかりだというお客様から下記の質問をいただきました。

INUMESHIのドッグフードはふやかしてから食べさせてあげてもいいの?

答えは「YES」です!

ドッグフードは、ふやかして与えてもらっても問題ありません。

では、なぜあえてドッグフードをふやかす必要があるのでしょうか?

消化器官が未発達な子犬や、消化機能が低下してきた高齢犬にはふやかしたドッグフードが有効です。

他にも、ドライフードをなかなか食べてくれないワンちゃんに、ドッグフードをふやかしてあげるとすごい食べてくれたり・・・!

しかし、正しいふやかし方を知っておかなければ、せっかくのドッグフードの栄養が逃してしまいます。

ワンちゃんは、自分でドッグフードを食べやすくすることはできないので、愛犬の健康を考えるのは飼い主さんの重要な役目になります!

今回は、ドッグフードの正しいふやかし方、メリット・デメリットについてお答えします!

健康なワンちゃんはドッグフードをふやかす必要なし

基本的に、成犬のワンちゃんにドッグフードをふやかす必要はありません。

消化器官も安定し、噛む力も丈夫な期間なので、できるだけ硬いフードを食べさせて歯の健康を維持させましょう。

(健康な成犬で、ふやかしたドッグフードやウェットフードばっかり食べてると歯茎が弱ってしまうことも・・・。できるだけカリカリのドライフードを!)

ただし、歯茎が弱って食べづらそうだったり、消化器官が弱っている、食欲不振の場合は、ワンちゃんの様子を見ながらふやかしたドッグフードを与えましょう!

こんなワンちゃんにはドッグフードをふやかしてあげて

生後3ヶ月ごろまで子犬

生後3ヶ月前ごろまでは、犬の体が成長しきっていないため、ドッグフードをふやかして与えましょう。

そのままドライフードを与えてしまうと、消化しきれずに下痢や嘔吐の原因となります。

生後1ヶ月では、ドッグフードをふやかした上に、犬用のミルクを混ぜるのがオススメ。

2~3ヶ月ごろにはミルクはやめて、ドッグフードだけをふやかして与えてください。

ドッグフードは指で潰せるくらいの柔らかさが基準です。

また消化器官も未発達のため、一度にたくさんの量を食べると消化不良に陥る危険性もあるため、1日3~4回に分けて与えるのが最適です。

生後3ヶ月を過ぎてきたら、1週間ほどかけて徐々に水分量を減らしていきましょう。

いきなりドライフードに移行してしまうと、胃腸が驚き消化不良を起こすので注意してください。ドライフードを嫌がる場合は、ふやかしたドッグフードを再び与え、焦らずにゆっくり移行していってください。

ただし、いつまでもふやかしたドッグフードを与えていると歯を鍛えることはできないので、成犬期(生後1年半~2年)へ入る前には、ドライフードへ完全移行しておきましょう。

高齢犬

高齢になると噛む力が衰えるため、ドッグフードをふやかして与えるのもいいでしょう。

そのままドライフードを与えてしまうと、噛み切れず消化不良や嘔吐を引き起こす可能性があります。またふやかすことにより柔らかくなり、犬もドッグフードを食べやすくなります。

よく「高齢犬はドッグフードをふやかした方がいい?」と聞かれますが、問題なくカリカリのドライフードを食べられているようであれば高齢犬であってもドッグフードをふやかす必要はありません。

ワンちゃんの飲み込む力や噛む力、そして健康状態によって異なります。

ドッグフードを食べる際に、歯周病や歯肉炎が原因でうまく噛むことができない、飲み込む力が弱くなりむせたり吐き戻しをする、消化機能や食欲が低下してきたなどの症状が一つでもある場合は、ふやかしたドッグフードやウエットフード中心とした食事を与えた方がいいかもしれません。

まだ元気な高齢犬の場合は、ドライフードをそのまま与えた方が歯の健康維持にもなります。

ダイエットをしているワンちゃん

ドッグフードをふやかすと水分が含まれ、少ないドッグフードの量で満足感を得られることができます。また腹持ちもよくなるためダイエットをしているワンちゃんにオススメです!

水分を多く摂る必要があったり、食欲がないワンちゃん

暑い夏の時期などは、犬も夏バテになって食欲がなくなります。

栄養や水分をしっかり摂るためにも、季節やワンちゃんの体調によってドッグフードをふやかして与えるのがオススメです

また、ふやかされると温められて風味が強くなるため食いつきもよくなります!

ドッグフードをふやかすメリット

消化吸収が良くなる

やわらかくふやかすことで胃腸に優しく、消化吸収がよくなります。

消化器官が未発達な子犬や、胃腸が弱っているワンちゃんも食べやすくなります。

消化吸収が良くなることにより、摂取できる栄養も多くなります。特に子犬は噛まずに飲みこむことがあるので、硬いドライフードだと小さい喉に詰まらせる危険があります。

水分も同時に補給できる

ドッグフードをふやかすことによって、食べるだけで水分も同時に補給できます。

胃腸の調子が悪く、食が細くなっている場合は、水もあまり飲まなくなることがあります。

老化によって水を飲むのが辛くなってしまう場合もあるので、水をあまり飲まないワンちゃんには有効な方法です。

風味が増す

ドッグフードをふやかすことで、風味が強くなり、食欲増進につながります。

ドライフードは水分を含むと肉のような食感になるため、食欲が刺激される効果が期待できます。

ドライフードを食べなくなったワンちゃんも、ふやかしたら食べるという犬が多くいます。

満腹感が得られる

ドッグフードをふやかすと、水分量が増えてドッグフードが膨らむことにより、満腹感が得られやすくなります。

そのため少ない量でワンちゃんを満足させることができダイエット効果も期待できます。

食欲旺盛なワンちゃんは試してみてください♪

ドッグフードをふやかすデメリット

手間と時間がかかる

ドライフードをそのままあげるより手間がかかります。

またふやかすのに時間がかかるので、ワンちゃんを待たすことになります。

ドッグフードの用意をしていることがわかると我慢できないワンちゃんもいるので、そこが難点です・・・

噛む力が弱くなる

毎日やわらかいドッグフード食べていると、歯や噛む力が弱くなります。

健康な成犬の場合は継続的に与えるのはおすすめしません。

噛む力を鍛えるために、ドライフードを食べることも必要になります。

これは本当に要注意です!

歯周病の原因になる

ドライフードはウエットフードに比べ歯石がつきにくいですが、ふやかしたドライフードはウエットフードのように歯にこびりつき歯石になって歯周病を発生させる恐れがあります。

ふやかしたドッグフードを与える場合は、歯磨きなどのケアが必要です。

濡れた柔らかい布で歯を拭いてあげるだけでも構いません。

ドッグフードのふやかし方

ドッグフードをふやかす際は、3つのポイントに注意してください!

①30~40℃のぬるま湯でふやかす(熱湯、冷水は使用しない)

②1回に食べる分だけふやかす

③ふやかした際のぬるま湯は捨てない(残った水分も犬に与える)

上記の3つのポイントに注意すれば、あとはフードの硬さや大きさに合わせてふやかす時間を調節するだけでOK!ポイントを詳しく解説していきます。

①30~40℃のぬるま湯でふやかす(熱湯、冷水は使用しない)

ドッグフードをふやかす時は、熱湯や冷水を使用しないでください。

なぜかとういうと、ドッグフードに含まれる栄養は熱に弱く、熱湯を使用すると栄養素が破壊されてしまう恐れがあるからです。

一度沸騰させたお湯を30~40℃に冷ましたもの(白湯)は使用しても問題ありません。

また冷水はワンちゃんのお腹を冷やして下痢や腹痛を起こす原因となるので避けましょう。

②1回に食べる分だけふやかす

一度ふやかしたドッグフードは大量の水分を含んでいるため、傷みやすく雑菌も繁殖しやすくなっています。

なので作り置きははせず、食べ残しを次の食事に回すといったことはしないようにしましょう。

③ふやかした際のぬるま湯は捨てない(残った水分も犬に与える)

ドッグフードをふやかす際のぬるま湯は捨てないでください。

なぜかというと、そのぬるま湯にはフードに含まれる水溶性の栄養素が溶け出しているからです。

また、ふやかした際のぬるま湯も一緒に与えることで一緒に水分を補給することができます。

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では、どのようにふやかすかをこちらのドッグフードで試してみましょう!

①まずはぬるま湯を注ぐ

ドッグフードのふやかし方

まず、いつも与えている1回分の量のドッグフードをお皿に入れます。

次に、30~40℃のぬるま湯をドッグフードが隠れるくらいまで注ぎます。

この時、熱湯を注ぐと熱に弱い栄養素が破壊されてしまいます。

ドッグフードの栄養を守るために必ず40℃以下のぬるま湯でふやかすようにしてください。

ぬるま湯を注いだら、10~15分ほど放置します。

室温が低い時や、早くふやかしたい場合は、ラップをすると効果的です。

②ぬるま湯を注いでから5分経過

ドッグフードのふやかし方

ぬるま湯を注いで5分経つとこのような状態になりました。

水分を含み始めましたが、まだお皿に少し水分が残った状態です。

 

ドッグフードのふやかし方

粒はまだ硬めでした。表面は柔らかくなってきていますが、中は硬く爪を使わないと潰せません。

外側がふやける程度でいいという場合は、5分が丁度いいと思います。

③ぬるま湯を注いでから10分経過

ドッグフードのふやかし方

ぬるま湯を注いで10分経つとこのような状態になりました。

先ほどより水分をしっかりと含み、お皿に水分は残っていない状態です。

 

ドッグフードのふやかし方

粒は先ほどよりも柔らかくなり、爪を使わなくても指で潰れます。

ですが中がまだ少し硬いのでペースト状にしたい場合は、もう少しふやかす必要があります。

④ぬるま湯を注いでから15分経過

ドッグフードのふやかし方

ぬるま湯を注いで15分経つとこのような状態になりました。

見た目は、先ほどと変わりません。水分をしっかりと含んでいるのがわかります。

 

ドッグフードのふやかし方

粒は指で簡単に潰せるほど、柔らかくなりました。ペースト状にしたい場合や、歯がなく噛むことができないワンちゃんには、これくらいふやかしてあげるといいでしょう。

ドッグフードによっては、内容物が違うため、ふやけるのにかかる時間が異なってきます。特に時間に決まりはないので、愛犬の食べ方や健康状態に合わせて時間を調節しましょう。

また、時間を短縮したい場合は、フードを細かく抱いてからふやかすといった方法もあります。

電子レンジを使用する場合

電子レンジを使用する場合は、ぬるま湯でなく水を使用しましょう。ぬるま湯をレンジにかけると熱湯になるため、栄養素を破壊したり、火傷の原因となります。

耐熱皿に水を入れたらラップをして500Wで20~30秒ほど温めましょう。ぬるま湯を注いでから5分経過した状態に近くなります。

レンジの種類やドッグフードによって、温度や温める時間は変わってくるので、調節してください。

まとめ

正しいドッグフードのふやかし方は参考になりましたか?

通常のドッグフードはそのままの状態で与えることを前提として作られているので、健康なワンちゃんはわざわざふやかしたドッグフードを与える必要はありません。

ですが、愛犬が高齢になった際や体調によっては、ドッグフードをふやかすことも必要になるため、覚えておいたほうが、役に立つこともあるかもしれません。

Have a ワンderful time!!

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