犬のフードローテーションは必要?メリット・デメリットについて

犬のフードローテーションは必要?メリット・デメリットについて

こんにちは!INUMESHIスタッフのあやかんです!

フードローテーションという言葉を聞いたことがあるでしょうか?
聞いたことはあるけれど、実際に試したことがないという方も多いと思います。

「いつも食べているフードを変えるのは、心配…」という飼い主さんもいらっしゃいますよね。

ですが、定期的にフードをローテーションすることは、わんちゃんにとって大切なことになります!

今回は、「フードローテションのメリット・デメリットについて」ご紹介します!

フードローテーションとは

わんちゃんの食事を一種類のフードに決めず、複数の異なるフードを一定期間で区切ってローテーションしながら与えることをフードローテーションと言います。

人が色々なものを食べて、栄養バランスをとることができるように、わんちゃんもフードローテーションをすることで様々な健康効果が期待できる可能性があります。

また、フードローテーションは、ドッグフードの食いつきを上げるだけではなく、アレルギー対策として効果があるのではないかと注目されています。

ずっと同じフードは駄目なの?

わんちゃんに毎日与えるフードは、フードローテーションのように、複数の種類を定期的に与えた方が良いという意見もあれば、同じものを与え続けた方が良いという意見もあります。

実際に、ペットショップでわんちゃんを迎え入れた際に、ショップで小さい頃から食べていたフードを与え続けていたり、成犬になってからずっと同じフードを食べているという話を耳にします。

結論から言うと、フードは無理にローテーションする必要はありません。

わんちゃんに必要な栄養がバランスよく含まれているフードであれば、同じものを与えていても問題はありません。

ですが、フードローテーションを行うメリットは様々あります。

特に、わんちゃんのアレルギー対策として効果があるのではないかと言われています。

現在、食物アレルギーのないわんちゃんでも、特定の食材を食べ続けることによって、アレルゲンの許容量を超えてしまい今まで平気だった成分がアレルゲンとなり、アレルギーが発症するケースもあります。

フードローテーションでは、定期的にフードを切り替えることにより、そのような特定の食材を食べ続けることによるアレルギーの発症リスク下げることができるのです。

フードローテーションのメリット

フードローテーションをすることには、様々なメリットがあるといわれています。

そのメリットについてご紹介します。

栄養の偏りを防ぐ

フードにはたくさんの種類があり、使用している原材料もメーカーによって異なります。

また、いくら栄養価の高いフードであっても、同じものを食べ続けると、そのフードには含まれていない栄養を摂取することができません。

そのため同じフードを食べ続けると栄養が偏ってしまう可能性があります。

フードローテーションを行うことによって、それぞれの素材の栄養素を吸収できますので、栄養が偏るリスクを防ぐことができます。

添加物の蓄積を防ぐ

多くのフードには、着色料や香料、保存料など人工添加物が使われています。

添加物の多いドッグフードを与え続けてしまうと、アレルギーや発ガン性のリスクが高くなってしまいます。

無添加やオーガニックのドッグフードをローテーションに取り入れることで、添加物の過剰な蓄積を防ぎ、リスクを軽減することができます。

健康な消化器系の維持

本来、消化器官は様々な食材を消化する能力があるにも関わらず、同じフードを与え続けると、消化器官がそのフードに慣れてしまい、他のものを食べた際にうまく消化できない場合があります。

そのため、食べ慣れないものを急に食べると体調を崩してしまうと考えられます。

定期的にフードをローテーションすることで、様々な食材を消化することにより健康な消化器系の維持することができます。

好き嫌いを減らす

毎日同じものを食べていると、わんちゃんもその味に慣れてしまい、違うものを与えた際に食べてくれない場合があります。

逆に毎日同じものを食べていると、飽きてしまいフードを食べなくなってしまうわんちゃんもいます。

定期的にフードを切り替えることによって、わんちゃんの嗜好を刺激し、食に関心を持たせることができるます。

様々なフードに慣れさせることができ、偏食にならないように好き嫌いを減らせます。

どんなものでも食べることができるようにしておくことによって、いつも食べているフードが購入出来なくなってしまった時や、万が一災害にあった時などに、スムーズに切り替えられることが出来るので安心です。

アレルギーなどのリスク回避やアレルゲンの特定に役立つ

わんちゃんは特定の食材を食べ続けることによって、それが体内に蓄積され許容量を超えてしまうと、アレルギーを発症するといわれています。

許容量は、それぞれ違いますので一回の摂取でもアレルギーを発症してしまうわんちゃんもいれば、長年の摂取でアレルギーを発症するわんちゃんもいます。

フードローテーションを行うことで、特定の食材の成分が蓄積されないため、アレルギーを回避することができる場合があります。

もちろん、その犬によってアレルギーが出るかどうかは異なりますが、同じ成分を食べ続けないことで、アレルギー反応を最小限に抑えることができます。

フードローテーションのデメリット

一方、フードのローテーションには、以下のようなデメリットもあります。

消化器官に負担がかかる

フードの切り替えはどうしても胃腸に負担がかかってしまいます。

そのため、胃腸の弱い子だと、下痢や消化不良の原因になる場合があります。

フードを切り替える際は、現在与えているフードに少量ずつ新しいフードを混ぜながら与えることになります。

消化器官に負担をかけないためには、ゆっくりと新しいドッグフードに切り替えであげましょう。

フードの切り替え方はこちらの記事から

アレルギー症状の見極め

短期間でフードを変更していると、どの原材料でアレルギー症状が出た分かりません。

原因究明に時間を要してしまうと、わんちゃんの内臓に負担をかけてしまいます。

最低でも2〜3ヶ月開けて、次のドッグフードを試すことをオススメします。

また、アレルギーの疑いのあるドッグフードは与えないことをオススメします。

わんちゃんにどのようなアレルギーがあるか知りたい場合は、かかりつけの動物病院で検査するようにしましょう。

食べてくれないこともある

せっかくローテーションで他のフードに切り替えてみても、ニオイや味が好みでなく食べてくれないこともあります。

こればかりは、わんちゃんの好みなのでしかたありませんが、このようにせっかく購入しても無駄になってしまう場合があります。

最初から大袋を購入せずにお試しサイズがあれば、まずそちらから与えてみるのがオススメです。

多種類のフードが必要なのでコストがかかる

短期間のうちに複数のフードを与えることから、特定のドッグフードだけを与える場合に比べ、どうしても食事代が高くなってしまいます。

別のフードを与えている間に、フードが劣化してしまうことを考えると、「大袋で購入する」ということができなくなるためコストがかかってしまいます。

フードローテーションのやり方

フードローテーションのやり方として、3つの方法があります。

  • 原材料別
  • 原産国別
  • 季節別

それぞれの方法をご紹介していきます。

原材料別

フードの主原材料は、肉類、魚類、イモ類など様々です。

その中でも肉類には、チキン、ラム、フィッシュなどがあります。

特に主原料のタンパク源に注目し「チキン→フィッシュ→ラム」などのように、タンパク源の違うドッグフードを一定の期間で順番に切り替えて与えていく方法です。

様々なタンパク源の栄養素をバランスよく摂取することが出来るという特徴があります。

また、基本的にアレルギーはタンパク質に対する反応といわれています。

今はアレルギーではなくても予防のために特定の動物性たんぱく質に絞らないでローテーションをすることによって、アレルギーをできるだけ発症させないようにするというメリットもあります。

既にアレルゲンが特定できているようでしたら、アレルゲンとなる食材を避けたドッグフードでローテーションをしてください。

原産国別

フードは、日本以外にも海外の様々な国で製造・販売されています。

当然、国ごとにペットフードや農産物に対しての法律や規制が異なります。

特にイギリスやドイツなどのペット先進国では、日本よりもペットフードに関する法律や規制が厳しく、高品質なフードが多くあります。

また、ニュージーランドは農産物に対する規制がかなり厳しいため、原材料に関して安全性が高いといわれています。

例えばその地元で鶏インフルエンザなどが発生したらもちろん輸入がストップしてしまいますし、異常気象で原材料に含まれる素材が収穫できなかったりすると、欠品になったり値上がりするなどで購入することが難しくなります。

そんなリスクを回避するために原産国別に「日本→イギリス→ニュージーランド」原産国別にローテーションを組み込んでいる飼い主さんもおられるようです。

原産国についてはこちらの記事から

季節別

わんちゃんも季節によって体調を崩したり、食欲が増減します。

季節に合わせた体調管理のもと、フードをローテーションするという考え方です。

春先は、フィラリア・ノミ・ダニなどの薬やワクチンを犬の体に入れる季節になります。

薬やワクチンにより肝臓が酷使されるのでデトックスが出来るフードが良いとされています。

日中にお散歩をすることが難しく、運動できる時間が少なくなる季節になります。

そのため、カロリーが低めのフードが良いとされています。

夏バテで食欲が落ちてしまうわんちゃんには、ウエットフードをトッピングして水分や栄養をしっかり取れるよう工夫しましょう。

秋になり寒さを感じ始めると体を温めるために代謝が上がり、食欲が増加します。

そのため、冬の寒さに備えてカロリーが高めなフードが良いとされています。

換毛期でもあるため、しっかりと栄養補給しましょう。

しかし、運動せずに高カロリーなフードを与えると肥満になるので、過ごしやすい秋だからこそ運動量を増やしたりして、摂取カロリーと消費カロリーのバランスをとるようにしましょう。

気温の低下により、夏に比べ20%程度カロリーを増やす必要があるといわれています。

秋と同様にカロリーが高めのフードが良いとされています。

また、寒さに対応するために動物性タンパク質が豊富なフードを選びましょう。


3つ方法をご紹介しましたが、簡単に取り入れやすいのは、「原産国別」か「原材料別」になります。

どちらか1つ選ぶとしたら、「原材料別」を選ぶとアレルギーを発症させないよう予防することが出来るのでオススメです。

できれば、「原産国別」「原材料別」のどちらも取り入れることがベストかもしれません!

「季節別」は、取り入れるのが少し難しいと思うので、無理をせず取り入れやすい方法から始めましょう。

どのくらいの期間で切り替えるのか

フードをローテーションする場合は、期間を空けてわんちゃんの体に負担をかけないよう注意する必要があります。

ここでは、おすすめのローテーションの頻度についてご紹介します。

フードローテーションの頻度は、「原材料別・原産国別」と「季節別」によって異なります。

原材料別・原産国別

原材料別・原産国別の場合は、2〜3ヶ月で切り替えます。
また、フードの劣化を防ぐために一袋使い切ったら切り替えるといった方法もオススメになります。

季節別

季節別の場合は、季節によって年に4回切り替えます。

  • 春 (3〜5月)
  • 夏 (6〜8月)
  • 秋 (9〜11月)
  • 冬 (12〜2月)

フードを切り替えたからといって、アレルギーによる痒みや涙やけ、毛艶などすぐに良くなるというわけではなく、体内の血液が入れ替わるのに時間がかかります。

そのため、新しいフードに変えて体への影響が出るのに約3ヶ月かかるため、2〜3ヶ月で切り替える必要があります。

他にも切り替えのタイミングで体調を崩した場合、一定期間同じフードを与えていればそのフードが原因と考えやすい点も関係しています。

フードローテーションの注意点

急な切り替えをしない

急に別のフードへ切り替えると、わんちゃんの体へ大きな負担をかけてしまうため、急な切り替えは避けましょう。

いつものドッグフードに少しずつ混ぜて、徐々に割合を増やす方法で切り替えるのがおすすめ。

1週間〜10日を目安にゆっくり切り替えてあげましょう。

フードの切り替え方はこちらの記事から

短い期間で何種類も与えない

短い期間で何種類も増やしてしまうと、わんちゃんの消化器官に負担がかかり、消化不良や下痢を起こしてしまう可能性があります。

また、万が一アレルギーを起こしてしまった場合に、どのフードが原因なのか特定できないケースも。

まずは、ベースとなるフードを1つ決めるのがオススメです。

他のフードを試した際に体調を崩した場合、ベースとなるいつものフードに戻すことができれば安心です。

そして、もう1種類ローテーションするフードを選んであげましょう。

フードローテーションにおすすめのフード

フードローテーションをするならINUMESHIオリジナルフードフィーストセベク」の2種類がオススメ!

原産国は、2種類ともイギリスになります。

原材料の肉類は、

フィーストが「ヴェ二ソン、ラム、鶏・七面鳥」。

セベクが「ワニ」を使用しています。

特にセベクは、愛犬の食物アレルギーの症状を大幅に減らすとされる、新奇タンパク質のワニ肉を使用しています。

新奇タンパク質でアレルゲンを避けることができ、なおかつ普段摂取することのないワニ肉を与えることによって食物アレルギーの予防にもなると考えられています。

ワニ肉は近年さらに注目され、獣医さんにおいても、アレルギーのある愛犬に対して「除去食療法」としてワニ肉を勧められることも増えてきました。

ぜひ、フードローテーションにセベクを加えてみてはいかがでしょうか?

セベクの詳細はこちらの記事から

まとめ

今回は、ドッグフードローテーションのメリット・デメリッについてご紹介しました。

フードローテーションは、病気のリスクが軽減できたり、栄養の偏りを防ぐことができたりとメリットが多い一方、わんちゃんが食べてくれなかったり、消化不良を起こしたりするデメリットもあります。

フードローテーションは、賛否両論あるため無理をして行う必要はありません。

ですが、メリット・デメリットを知ったうえで行えば、わんちゃんのアレルギー対策として効果があります!

わんちゃんの健康のためにもフードローテーションをして色んな食べ物を食べさせてあげられると良いですね。

まずは、わんちゃんの体調に合わせて、まずは1種類だけ増やすことから始めてみてはいかがでしょうか?

フードを切り替える際は、、必ず徐々に切り替えてあげてくださいね。

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