犬用シャンプーは全ての成分表示の義務がない!表示や種類、正しいシャンプーの選び方

 シャンプーの選び方

こんにちは!INUMESHIスタッフのあやかんです。

前回は、「犬のシャンプーは必要?頻度や最適なお湯の温度は?シャンプー・ドライヤーの正しいやり方」をご紹介しました。

 「シャンプー・ドライヤーの正しいやり方は分かったけど、どんなシャンプーを使ったらいいの?」というお悩みもありましたので、今回はシャンプーの表示や種類、選び方を説明していきたいと思います。

犬用のシャンプーは全ての成分の表示義務がない

現在、日本ではペット用シャンプーの製造販売に関して、その使用成分の安全の確保や表示義務が定める特別な法的規制がありません。つまり、どんな原材料を使ってもよく、何が入っているかを記載せずに、いつでも「ペット用シャンプー」として販売できるのです。

法律上、人のシャンプーは「医薬品」「医薬部外品」「化粧品」、犬用シャンプーは「動物用医薬品」「動物用医薬部外品」「雑貨」の3つに分類されます。

治療やフケ防止などの目的としない美容のためのシャンプーは、人用が「化粧品」で犬用が「雑貨」になります。「化粧品」と「雑貨」で大きく違うのは、人間用シャンプーが「化粧品」として薬機法による規制対象となるのに対し、犬用シャンプーは「雑貨」として扱われ、薬機法のような安全性を担保する法的制度は整えられていません。

ただし、内容と表示が著しく違う悪質なものや病気の治療・予防や体の機能に影響を及ぼす効能効果をうたえば行政処分や動物用医療品・医薬部外品として薬事法の規制にもかかってきます。そうでない限り、人間用の化粧品で禁止されている成分を使用しても、それらの成分を表示しなくても、メーカーは処罰の対象にはならないのです。

実際、犬用シャンプーのなかには、全ての成分を表示せずに一部の有効成分のみ表示されているものもありますが、全てがそういったメーカーではありません。犬用シャンプーは現在、多くの数が販売されています。多くのメーカーの中から、飼い主さんは愛犬のために安心して使用できるシャンプーを見極める必要があるのです。

犬用シャンプーの種類

犬用シャンプーは、「薬用シャンプー」「美容シャンプー」に2つに分けられます。清潔・衛生さを保ち、毛のツヤ出しや香りを目的とシャンプーと、清潔さはもちろん疾患のケアを目的としたシャンプーでは用途が異なります。

求める効果や愛犬の肌の状態を考え、適切なシャンプーを選びましょう。

薬用シャンプーとは

薬用シャンプーとは、その名の通り薬用成分を主体として作られているシャンプーです。皮膚に疾患やトラブルがある場合は、薬用シャンプーを選びましょう。

細菌やカビを死滅させる効果があるものや、過剰な皮膚のベタつきを抑える効果のあるものもあり、種類は様々です。またノミやダニを駆除したり、寄生虫を予防する成分が含まれたものもあります。

美容シャンプーとは

美容シャンプーとは、被毛の汚れを落とし、綺麗なツヤやよい毛並みに仕上げることをメインに作られているシャンプーです。

皮膚の状態に問題ない場合は、美容シャンプーを選びましょう。美容シャンプーには、溜まった汚れを落とすだけでなく、被毛のボリュームアップやボリュームダウン、ツヤ出しなどの効果も期待できます。

肌への刺激が少ないものを選ぶ

最初にもお伝えしましたが、犬のシャンプーには表示義務がないため、全ての成分が記載されていない商品も少なくありません。全ての成分について知りたい場合は、メーカーに問い合わせることをオススメします。

犬の肌への優しさを重視したい場合は、アミノ酸シャンプーがオススメです。犬の皮膚や被毛を構成する成分と同じなので、肌荒れのリスクを抑えることができます。また、成分にこだわりたい場合は、洗浄成分も確認しましょう。「高級アルコール系」と呼ばれる界面活性剤を使用しているものは、洗浄力が高いのが特徴です。そのため皮脂を落としすぎてバリア機能を弱める可能性があります。

ただ、皮膚の状態に問題がなく、犬の汚れがひどい場合は、洗浄力が高いシャンプーを使用するケースもあります。その時の求める効果や愛犬の肌の状態を確認しながら、適切な商品を選びましょう。

無着色、無香料なら肌のトラブルの危険性が少ない

着色料・香料が使用されているか確認しましょう。飼い主さんはより良い香りのするシャンプーを選びがちですが、犬にはどちらとも不要な成分になります。

なかには着色料や香料によって肌荒れを引き起こす可能性もあります。絶対的に危険ではありませんが、安全性を考えるなら、着色料・香料を使用していないものを選ぶのがオススメです。

香りが強すぎるシャンプーは注意

皆さん、犬の嗅覚が非常に優れているのはご存知だと思います。ニオイの種類によって差はありますが、人間の1億倍の嗅覚があるといわれています。

また年齢や環境にもよりますが3メートル範囲くらいのニオイを嗅ぎとります。あまりにも強い香りは、犬にとってストレスになる可能性があるので、できる限り無香料か優しい香りの商品を選びましょう。

好みの仕上がりのシャンプーを選ぶ

シャンプーの種類によっては、仕上がりが異なってきます。理想の毛並み、季節に合わせてシャンプーを選びましょう。

 

・パサつきが気になる

パサついた毛にツヤを出すなら「オートミール」「水溶性イオウ」といった保湿成分が含まれたシャンプーを選びましょう。肌の保湿、被毛表面のツヤ出し効果が期待できます。

 

・ボリュームダウンしたい

ボリュームある毛を落ち着かせたいなら、「シリコン配合」のシャンプーを選びましょう。シリコンの有無によって、仕上がり異なってきます。毛がシリコンでコーティングされ、サラサラとした、まとまりのある毛並みになります。

 

・ボリュームアップしたい

ボリュームを出しでふんわり仕上げたいなら、「ノンシリコン」のシャンプーを選びましょう。ダブルコート、抜け毛が多い場合は、ノンシリコンのシャンプーを使用すると抜け毛が取り除きやすくなり、サラサラになります。

 

・アレルギーや乾燥がある場合

アレルギーや乾燥がある場合は、硫黄配合・植物由来のシャンプーは避けましょう。硫黄成分は皮脂を落としすぎたり、植物の成分によってアレルギー症状が悪化する可能性があります。またアレルギーがある場合は、美容シャンプーよりも薬用シャンプーを使用した方が良いケースがあります。アレルギーがあり、どのシャンプーを使用したらいいか分からない場合は、かかりつけの獣医に相談することをオススメします。

私がオススメするのは「AURAシャンプー」

ここまで、シャンプーの表示成分、種類と選び方を説明してきました。多くのシャンプーがあるなかで、私がオススメしたい商品は「AURAシャンプー」。

植物性天然由来のシャンプーで肌への刺激が少なく、皮膚や被毛を自然で健康な状態に保ちます。無香料なので、嗅覚が敏感な犬にも優しいシャンプーです。

皮膚に優しいアミノ酸洗浄成分を使用

アミノ酸洗浄成分は、皮膚や被毛と同じタンパク質からできています。比較的新しい界面活性剤であり、必要な皮脂を取りすぎることなく余分な汚れを落とし、低刺激で皮膚にも被毛にも優しく、保湿力が高いという特徴を持っています。代わりに洗浄成分がやや低いため、さっぱりと洗い上げたい場合には、少し物足りなく感じるかもしれません。

ふんわりと仕上げ、サラサラに

AURAシャンプーは「ノンシリコン」。ボリュームを出しでふんわりとした仕上がりになります。ダブルコート、抜け毛が多い場合は、ノンシリコンのシャンプーを使用すると抜け毛が取り除きやすくなり、サラサラになります。

無香料、無着色で肌のトラブルの危険性が少ない

香料を含むシャンプーはいいニオイで犬の体臭をごまかし、体臭 自体をしっかり消臭できていないことがあります。また嗅覚が敏感な犬には、その香りがストレスになってしまったり、香料でとして含まれている成分が皮膚アレルギーなど肌トラブルの原因になっています。AURAシャンプーは香料不使用で、植物由来の天然成分で 臭いの発生を元から抑えます。

全ての成分の表示しています

冒頭でお伝えした通り、人間用シャンプーは「化粧品」に分類されており、全成分表示が義務 づけられていますが、犬用シャンプーは成分表示義務はありません。

しかし、AURA シャンプーは人より皮膚のデリケートな犬のためのシャンプーだからこそ人間用シャンプー以上に安心してお使いいただくために、薬事法に基づく「化粧品」許可を取得しています。オーガニック研究のもと、成分ひとつひとつを厳選しているので、ベビーシャンプーとしてもお使いいただけます。

何が使われているか分からないものを愛犬に使用したくないですよね。「AURAシャンプー」は安心してお使いいただけるように、全ての成分を表示しています。入っている成分が多い順で詳しく解説していきます。

 

化粧品用に使われ、成分表示で「水」とあるのは基本的に精製水である。精製水とは、蒸留やろ過やイオン交換などの手法で濃度をあげた純粋な水のこと。

ココイルメチルタウリンNa

タウリンを原料にしたアミノ酸系界面活性剤。皮脂を取りすぎることのない適度な洗浄力。ベビーシャンプーに使われるほどの低刺激。比較的効果なシャンプーに配合されいている。

ラウラミドプロピルベタイン

植物を原材料にした両面活性剤。両面活性剤なので陰イオン、陽イオンの両方の性質を持っていて、洗うとリンスをすることもできるということ。主洗浄剤の泡立ち、粘度を調節し、コンディショニング効果を与えるなど補助洗浄剤。

パーム核脂肪酸アミドDEA

植物由来ののにオン界面活性剤。パーム核脂肪酸アミドDEA自体には洗浄力はほとんどなく、その他の界面活性剤の補助・泡の安定性・洗浄性を高める成分。

ココイルイセチオン酸Na

ヤシ油脂肪酸とイセチオン酸のエステルをナトリウムで仕上げた界面活性剤。イセチオン酸とは、分子内にヒドロキシル基とスルホン酸基を有する2官能性の化合物。比較的洗浄性が高く、適度にさっぱり感を付与。

ココイルグルタミン酸TEA

ヤシ油脂肪酸とグルタミン酸からなるアミノ酸系界面活性剤。アミノ酸系洗浄成分の中でも比較的マイルドな洗浄力で泡立ちが弱いのが特徴。コンディショニング作用が高く、被毛や皮膚に潤いのあるしっとりとした仕上がり。弱酸性で脱脂をしすぎないマイルドな洗浄力は、低刺激で乾燥肌・敏感肌にもおすすめ。

ココアンホプロピオン酸Na

植物を原材料にした両面活性剤。優しい洗浄力と刺激性・そして被毛への吸着力を有しているので洗い上がりはしっとり保湿効果があるのが特徴。

塩化Na

岩塩および海水に主成分として含まれるナトリウムの塩化物。塩化Naを添加することによって陰イオン界面活性剤水溶液の粘度が増大させる。

ポリクオタニウム-10

植物系天然セルロースをベースとしてつくられた、カチオン界面活性剤。ノンシリコン系のコンディショニング剤として、刺激が少なく、毒性も低い。帯電防止、トリートメン効果のある成分。

エタノール

殺菌作用・デオドラント・引き締め作用などのほか、様々な成分の溶解を助ける作用・防腐作用があります。今回この成分は植物エキスの原料の抽出液(溶媒)として含まれていたものであり、エタノール単体を処方中に組み入れ配合したものではない。

岩石抽出物

自然の岩盤から抽出した良質な低分子ミネラルを配合。保湿成分がすばやく皮膚に浸透して乾燥や肌荒れから皮膚を守る。角質層のバリア機能を正常化し、お肌を健やかする。

ラウリン酸ポリグリセリル-10

ヤシ油やパーム核油から得られるラウリン酸とグリセリンから得られる乳化成分。皮膚に保護膜を張り潤いを保つ保湿効果に優れ、水分と油分を乳化し品質を安定に保つ効果がある。

プロパンジオール

とうもろこしデンプンなどを発酵させつくられる植物由来のグリコール(二価アルコール)。肌の柔軟効果、保湿効果がある。

PEG-2カプリリルアミン

非イオン性界面活性剤として速泡性、増泡性の向上に優れた成分。幅広いpHで使用可能で、抗菌性もある。

ラウロイルグルタミン酸ジオクチルドデセス-5

油になじむラウリル脂肪酸(ヤシ油由来)と水になじむL-グルタミン酸(澱粉由来アミノ酸)からできており、水になじむ天然由来オイルです。皮膚になじませると、脂肪酸がオイルとして皮膚表面の油性汚れを浮かせる。

ジラウロイルグルタミン酸リシンNa

天然の脂肪酸とアミノ酸(グルタミン酸とリジン)から作られた保湿・湿潤剤。被毛・皮膚への高い浸透性と残存性を持ち、すばやく入って再流出しにくい補修成分。

ベタイン

ビート糖(テンサイ糖)の副産物である糖蜜から抽出して得られる天然のアミノ酸誘導体(トリメチルグリシン)。乾燥時における優れた保湿効果がある。

パンテノール

ビタミンB5のアルコ―ルの形態。皮膚に素早く吸収されビタミンB5となり、保湿成分として効果を発揮する。

ローズマリー葉エキス

シソ科植物ローズマリーの葉から抽出して得られるエキス。高い保湿力に加え、アレルギーにも効果的。

セージ葉エキス

シソ科植物セージの葉から抽出して得られるエキス。保湿力に優れ、肌荒れも防ぐ。

カミツレ花エキス

キク科植物カミツレの花から抽出して得られるエキス。皮膚と被毛にハリとツヤを与える。

ビルベリー葉エキス

ツツジ科植物セイヨウスノキの葉から抽出して得られるエキス。ハリや弾力を与え、エイジングケアが期待される。

キュウリ果実エキス

ウリ科植物キュウリの果実から、抽出して得られる抽エキス。うるおいを与え、乾燥から皮膚を守る。

アルガニアスピノサ核油

アカテツ科植物アルガンノキの種子から得られる植物油。ビタミンEを豊富に含み、皮膚の新陳代謝を良くする。

ザクロ種子油

ミソハギ科植物ザクロの種子からから得られる植物油。プニカ酸を含み、肌なじみに優れる。

ホホバ種子油

ホホバ科植物ホホバの種子から圧搾・精製によって得られる植物性液体ロウ。ビタミンB、E、ミネラル、アミノ酸を含み、肌をすこやかに整える。

カプリル酸グリセリル

ヤシ油から得られるカプリル酸・カプリン酸とグリセリンが結合したもの。皮膚をなめらかにしたり、うるおいを保つ。

ヤシ脂肪酸

ヤシ油から得られる飽和脂肪酸。水に良く溶け、気泡力の高いことが特徴。

グルコン酸Na

水溶性のグルコン酸ナトリウム塩。配合することで、水道水に含まれる鉄分などのミネラルによる、泡立ちや洗浄力の低下を防ぐ。

イセチオン酸Na

イセチオン酸(2-ヒドロキシエタンスルホン酸)のナトリウム塩。高い起泡性をもつ洗浄成分。

乳酸

保湿成分としてすぐれており、乾燥から肌を守る化粧品に広く使われている天然保湿因子(NMF)。

クエン酸

収れん作用。ph調整効果などがあり、肌のキメを整え健康な状態を保つ目的で配合されている。

以上が、AURAシャンプーに含まれている全成分になります。

人より皮膚のデリケートな犬のために刺激が少なく、皮膚や被毛、嗅覚が敏感な犬にも優しいシャンプーを目指して作りました。ぜひ、使用してAURAシャンプーの良さを実感していただきたいです!

 

まとめ

シャンプーの選び方を見ていただきましたが、いかがでしたか?今まで愛犬のシャンプーについてあまり考えていなかった方も、こだわりを持って探していた方も参考になったのではないでしょうか。

商品を選ぶ際に1番大切なのは、その子に合っているかということです!求める効果や、愛犬の皮膚の状態、健康状態を把握し、適切なシャンプーを選んであげてください。そして、被毛や肌を清潔な状態に保ってあげてくださいね。

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