こんにちは!INUMESHI店長のもんどです!
わんちゃんと遊んでいると手にじゃれてきたり、甘噛みすることはないでしょうか?
僕が飼っていたいたわんちゃんも子犬の頃は、よくズボンの裾を引っ張って穴を開けたり、家の家具を噛んでボロボロにしていました…
実は、可愛いからといってそのまま手で遊んでしまったり、大声をあげて注意すると、実は甘噛みが悪化してしまいます!
甘噛みは、子犬の時期に正しい対処をしてあげるとで、人や物を噛んだり、いたずらすることを覚えなくて済みます。
もちろん、成犬のわんちゃんが今から直しても遅くはありません!
そこで今回は、わんちゃんが甘噛みをする理由や直し方、悪化させるNGな行動についてご紹介します!
甘噛みとは…
わんちゃんが本気ではなく、じゃれるように加減して噛むことをいいます。
甘噛みは、攻撃の意図はないため、多くのわんちゃんが力を加減しています。
ですが、遊んでいるうちにエスカレートして力加減が分からなくなって噛む力が強くなったり、わんちゃんは本気で噛んでいなくても、噛まれた方は痛い場合もあります。
また、成犬になっても遊ぶたびに甘噛みをしてきて、噛み癖が抜けないケースもあります。
甘噛みをする理由
わんちゃんが甘噛みをする理由は主に2つあります。
- 遊びやコミュニケーション
- 歯がむず痒い
遊びやコミュニケーション
わんちゃんは、人のように手足を使えない代わりに、口で噛むことによって遊びやコミュニケーションを行います。
わんちゃん同士でじゃれ合う時など、噛んだりして遊ぶことによって、コミュニケーションをとっています。
遊びの中で、どれくらの力で噛んだら相手が痛がるか、自分も噛まれながら学ぶことで、加減を知っていきます。
子犬は好奇心が旺盛のため、気になるものをかじったりして、それが何か確かめたりします。
噛んでいる感触が気に入ったりすれば、それが楽しくずっと噛み続けることもあります。
他にも飼い主さんや他のわんちゃんの気を引くために噛むことでちょっかいを出すことがあります。
歯がむず痒い
乳歯が生えてきたり、永久歯へ生え変わるタイミングで歯がむず痒くなります。
口の中に違和感を感じ、それをどうにかしようと人の手や家具など身近なものを噛んでしまうことがあります。
甘噛みしやすい時期
甘噛みは、乳歯が生え始める生後3ヶ月ごろから始まり、永久歯に生え変わる8ヶ月頃がピークとなります。
成犬となる1歳頃には、歯のむず痒さもなくなり、わんちゃ同士の遊びも加減ができるようになり、甘噛みは落ち着くといわれています。
しかし、子犬の頃にわんちゃん同士で遊ばせなかったり、正しいしつけを行わないと、成犬になっても甘噛みが治らないので注意しましょう。
甘噛みはやめさせるべき?
甘噛みは、絶対にやめさせなくてはならないというものではありません。
力加減や噛む対象はわんちゃんによって異なってきたり、家庭によっては甘噛みがひどくないので気にならない方もいれば、赤ちゃんや高齢者がいるのでやめさせたい方などそれぞれです。
もし、安全面を第一に考えるのならば甘噛みをやめさせることがオススメです。
他のわんちゃんを傷つけてトラブルになってしまったり、家具などを噛むことでわんちゃん自身の口内を怪我する危険性もあるからです。
また、生後3週齢〜12週齢までは「社会化期」とも呼ばれ、好奇心が旺盛で何にでも興味が出やすい時期があります。
逆に社会化期を過ぎたわんちゃんは、警戒心が強く環境や刺激に慣れるのに時間がかかります。
ですので、子犬のわんちゃんの甘噛みを直す場合は、この社会化期の間に行うのがオススメになります。
もし甘噛みをやめさせない場合でも、「これくらいの甘噛みならOK」や「歯が当たるのはNG」など、各家庭でルールを決めてあげるといいかもしれません。
甘噛みの直し方や対処法
わんちゃんは、おもちゃにして良いものと悪いものに区別がつかないため、飼い主さんが教えてあげたり、適切な対処をする必要があります。
甘噛みは、人にする場合と物にする場合では対処法が異なってるため、下記の対処法をして早めに甘噛みを直してあげましょう。
- わんちゃんの歯が当たったら「痛い!」と言って遊びを中断する
- 適切なおもちゃで遊んであげる
- 甘噛みができない環境を作る
- 「ちょうだい」を教える
- 甘噛みをする前に止める
- 散歩でエネルギーを発散させる
わんちゃんの歯が当たったら「痛い!」と言って遊びを中断する
わんちゃん同士が遊んでいる際、痛い場合「キャン!」っと大きい声をあげると甘噛みをしたわんちゃんは、ビックリして遊びを中断します。
それにより、これくらいの強さで噛むと「相手が痛がって遊べなくなる」と学ぶのです。
1. わんちゃんの歯が当たった瞬間に「痛い!」っと反応して、おもちゃや手を後ろに隠して、遊びをストップします。 2. それでもわんちゃんがじゃれてくるようなら、立ち上がってわんちゃんのいない別の部屋に行きましょう。 3. 1〜2分経ったらわんちゃんが落ち着いているのを確認してから部屋に戻りましょう。
遊びの最中以外にも、飼い主さんの手やズボンなどを噛んでくるときも同様に「痛い!」と言って、わんちゃんを無視してください。
これを繰り返すことによって「噛むと大好きな飼い主さんがいなくなってしまう」「噛まずに大人しくしていると、良いことがある」と学習していきます。
適切なおもちゃで遊んであげる
わんちゃんが噛みやすいおもちゃを選んであげるのが良いでしょう。
木製の家具などを噛みがちなわんちゃんには、木製のおもちゃを与えてみたり、長時間噛んでいられるガムなども効果的です。
ゴム製のおもちゃも頑丈で壊れにくく、ロープが付いたものは飼い主さんと引っ張りっこして遊ぶことができます。
おもちゃにあまり興味を示さない場合や長時間のお留守番には、中にフードやおやつが詰められるタイプのおもちゃがオススメです。
魅力的なおもちゃがあれば、人や物を噛むよりもおもちゃで遊ぶ方が楽しいことを徐々に学習してくれます。
甘噛みができない環境を作る
飼い主さんの匂いがするスリッパや靴下、タオルなどはわんちゃんにとって魅力的なおもちゃです。
これらの物がわんちゃんの手の届くところに置いてあると甘噛みが悪化しやすくなります。
できる限り「甘噛みをする」とう経験をさせないようにする必要があります。
●噛みつき防止スプレーを利用する
スリッパ、家具などに噛みつき防止スプレーを吹きつけます。
苦い成分が含まれているため、味を嫌がって噛まなくなっていきます。
スプレーは蒸発しやすいため、わんちゃんが噛む直前に吹きかけるのが効果的です。
わんちゃんがケージから出る直前や、お散歩から帰ってくる直前に吹きかけるようにしましょう。
●噛んでほしくない物は手の届くところに置かない
噛んでほしくないものは高い場所や扉付きの棚などに片付けるように徹底しましょう。
使う頻度が高いものをその都度片付けるは面倒かもしれませんが、ゲートなどを用いて行動を制限するなどの工夫をしましょう。
●ケージやサークル、柵、家具カバーを活用する
愛犬が「遊び足りない」と感じていても、飼い主さんは家事などで遊んであげられないというケースもあるでしょう。
この場合は、一旦ケージやサークルの中で過ごしてもらい、別に遊ぶ時間を作るようにしましょう。
掃除中の飼い主さんについて回って足を噛むなどの体験をさせないことが大事です。
また、机などの隠せない・収納しにくい家具の場合は、脚にカバーをかけたり、家具のある部屋に入れないように柵を設置するなどの工夫をしましょう。
「ちょうだい」を教える
わんちゃんと遊ぶ時など、「ちょうだい」を教えておくのがオススメです。
噛んでほしくないもので遊んでいる時など、「ちょうだい」を教えていれば、飼い主さんに渡してくれるため対応しやすくなります。
「ちょうだい」を教える際は、ある程度遊んで、わんちゃんが飽きる前に飼い主さんの判断で切り上げるのがポイントになります。
わんちゃんがおもちゃをくわえている時に、おやつを近づけながら「ちょうだい」と言いましょう。
おもちゃを口から離したタイミングで、わんちゃんを褒めておやつをあげます。
この時、おもちゃを回収するのを忘れないように注意してください。
毎回おやつを与えているとおやつがないと「ちょうだい」が出来なくなるため、おやつはランダムに与えましょう。
わんちゃんにとってのご褒美はおやつだけではありません。
飼い主さんが褒めることも立派なご褒美の一つになります。
甘噛みをする前に止める
わんちゃんが興奮してきて「甘噛みしそうだな」と感じたら、「フセ」や「オスワリ」など愛犬が簡単に出来ることを指示して気をそらし、落ちつくのを待ちましょう。
また、手を噛まれそうになったら引っ込める、離れるなど、できるだけ噛ませないように対応しましょう。
わんちゃんが甘噛みをする機会を出来るだけ減らして、甘噛みする経験をさせないことが重要になります。
散歩でエネルギーを発散させる
わんちゃんは、エネルギーが有り余ってるといたずらをしがちです。
何かを噛みたい欲求が強い子犬の時期などは、お散歩などでエネルギーを発散させると噛みグセが軽減できます。
ただし、まだワクチンが終了していない子犬はお散歩に行けません。
最後のワクチン接種の2週間後からお散歩が可能といわれていますので、それまでは室内で遊んでエネルギーを発散させてあげましょう。
甘噛みを悪化させるNGな行動
甘噛みを直す際に、わんちゃんに対してやってはいけない行動があります。
これを行うと逆効果で甘噛みが悪化してしまったり、わんちゃんに恐怖心を植え付けることになるので絶対に行わないようにしましょう。
- 大声を出したり、叫んだり、走ったりする
- 強く叱ったり、叩いたりすり
- 噛んできたらハウスに入れる
- 人の手で遊ぶ、ちょっかいをかける
大声を出したり、叫んだり、走ったりする
甘噛みをされた時に「痛い!」と声を出して伝えますが、驚くほどの大声を出したり、騒いだり、怒鳴ったりするとわんちゃんは飼い主さんが喜んでいると興奮したり、怒られたと思い怯えたりしてしまいます。
また、最初は効果があっても、続けていくことでわんちゃんが慣れてしまう可能性や逆に甘噛みを悪化させるケースもあります。
強く叱ったり、叩いたりすり
わんちゃんを強く叱ったり、叩いたりすると恐怖心だ植えつけられ、信頼関係が崩れてしまいます。
他にも口(マズル)を押さえたり、倒して押さえつけるなども絶対しないようにしましょう。
恐怖から反撃して噛みつき行動がひどくなったり、甘噛みだったものが本気噛みになる恐れがあります。
注意する時は、「ダメ」「NO」「いけない」などの短い言葉を低い声で一言だけにしましょう。
わんちゃんは高い声は褒められていると感じやすいので、特に女性は低い声で言うようにしましょう。
噛んできたらハウスに入れる
ハウスはわんちゃんにとってゆっくり休める場所になります。
甘噛みをするわんちゃんをハウスから出してもすぐに噛んできたら、またハウスに戻るということを繰り返します。
わんちゃんからすると「悪いことをしたらハウスに入れられる」ということを学習して、ハウスに入るのを嫌がる可能性があります。
人の手で遊ぶ、ちょっかいをかける
人に甘噛みをする場合は、飼い主さん自身が手で遊んであげているケースがあります。
わんちゃんは、人が手でちょっかいを出して遊んでいると、手は噛んでも良いものと認識してじゃれてしまいます。
そのようなことを繰り返していると、ただ触ろうと手を出すだけで、遊んでくれると勘違いして甘噛みしてくる場合があります。
遊ぶときは、必ずおもちゃなどを使って遊んであげましょう。
まとめ
わんちゃんが可愛いからといって、ついつい甘噛みを許してしまうと、将来的に噛みグセがついてしまう可能性があります。
今は飼い主さんにだけしかしなくても、他の人やわんちゃんを噛んで怪我をさせてしまう恐れもあります。
甘噛みは、子犬の時期に正しい対処をしてあげることで、人や物を噛んだり、いたずらすることを覚えなくて済みます。
どうしても噛みグセが直らない場合は、一人で悩むのではなく、トレーナーなどに相談するのもオススメです!